そしてオフィーリア。 彼女もまたハムレットに振り回された1人だよね。 ポローニアスの所へ行って、ハムレットが自分の部屋に来てその様子が恐ろしかったと報告するシーン、戯曲とセリフが変わっているかな?と思ったけど、前半がカットされているだけで後半は元のままだった(と思う)。 “He took me by the wrist and held me hard;~” と、ハムレットの様子を語るセリフ。この内容が、今回の舞台では兵隊の衣装を着せてたりして2人がなにやらやっているのを指しているんだろう。 そしてその後、オフィーリアのもとにやって来た時のハムレットの表情がもうね! オフィーリアへの愛情が溢れんばかりの笑顔でねえ・・・。凄く可愛かったんだよ~、ベネレット。ここはぜひ正面から撮影して欲しかった~。 こんなにも「オフィーリアが好きだ-!」って顔に出しちゃうハムレット、今までにいた?
前回見た時に思ったんだけど、孤立無援で復讐という重責を果たさなければならない立場に置かれた時、心から愛する女性を心の支えとしたいという思いがハムレットの内なる欲求としてあったんじゃないの?あくまで心の中でってことでね。言葉に出したっていうんじゃなく。 そこら辺のハムレットの葛藤が、オフィーリアの “He took me by the wrist and held me hard;~” のセリフにあるハムレットの行動の理由ではないかと。 そんなふうな思いがあったのなら、いきなりオフィーリアから手紙だのなんだのを突き返されて拒絶されて・・・で、訳が分からなくなったんじゃない?つい、言葉も荒く、彼女を非難してしまったんじゃない? こんなところにもハムレットの若さ、青臭さを感じました。