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つらつらつれづれ

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この世界の片隅に




『この世界の片隅に』をみました。
なんというか、ものすごいものを見ちゃったなという感じ。

この作品は広島で生まれ呉へ嫁いだすずという女の子の日常を、柔らかな線と色合いで描いたアニメ映画です。
柔らかな線と色合いでふんわりだねえ・・・などと!思っていたら!大間違いだ!

途中から(私などは初めのほうのなんでもない日常を描いたシーンでさえ)、お腹の上のあたりから喉のほうへ何度も感情がせり上がってきてぐぎぎぃっ・・・!と歯を食いしばって見ざるを得ない映画だったのだ。おそろしい。
こんなにも何度も何度も気持ちが揺さぶられる映画は初めて。

この「ぐぎぎぃっ・・・!」の正体はなんであろうかと、映画を見終わった後に考えたんですが、なんとか言葉に表すならばそれは「理不尽さ」への怒りとか戸惑いでしょうか。
物語はすずの子供時代から18歳になって呉へ嫁いだあとまでを描いていくわけですが、その丁寧に丁寧に描かれた日常の延長線として「戦争」がある。
今の私たちからみて異常としか思えないその日常を送る人々を、突然突き放すように玉音放送が戦争の終わりを告げるのです。
抵抗しようのない暴力、怒りをぶつけようにもその相手さえも見えない。
その理不尽さに涙が溢れそうになったのかなと、気持ちが落ち着いてから思いました。


映画を見た数日はその理不尽さが強く心に残っていたのですが、この物語はそれだけじゃないよなと後から気が付きました。
(ちょっと遅いですね・・・だってすずちゃんの怒るシーンのインパクトが強かったから・・・)

映画の終わりに、周作がすずを見つけてその名前を呼びます。
戦争が終わり、何もかもが混沌として危うくなったなかで、「うちをみつけてくれてありがとう」と、すずは自分自身を、生きる場所そして意味を失うことなくまた日常に戻っていくのです。

どんなにぺちゃんこになっても、人はまた再生して生きていく強さがあるのだと、そういう話だったのだなあ・・・と思いました。
後から。
見た当日はそこのところ考える余裕がなかったんで・・・。

最後に出てきた母親とはぐれた女の子とすずの関係もまた「みつけてくれてありがとう」なのかもしれないと思いました。
そうやって人は生きていき、今の私たちに時間は繋がっている、と。

本当にたくさんの人に見てもらいたい、いつまでも心に残るであろう素晴らしい映画でした。

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2 Comment

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます!

この映画、割と近い映画館でやっていたのでできたら行きたいなぁと思っていたのですが…行けませんでした。残念。いつかDVDででも見られたらいいなと思いますが…とりあえずはシャーロックS4とドクターストレンジが…

ともあれ、今年もよろしくお願いします。

おめでとうございます

昨年は大変お世話になりました。

評判がいいので上映館が増えると言うことだったんですが、Mistyさんのところでは終わってしまったんですか?
本当に本当にいい映画なので見て欲しかった!
私は今までみた映画の中で(といってもそんなに数を見てるわけではないんですけど)1番かもしれません。
DVDよりも、これも大きな画面で見た方がいい種類の映画なので、ちょっと遠出をしても上映館があるのなら見に行ってくださーい!それくらいおすすめです。

シャーロックは日本以外ではもう明日には1話が放送終了でしょうか。
今回のシャーロック、なんだか暗くて好きになれるかな・・・とちょっと心配なんですよねえ。

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