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ハムレット(蜷川幸雄演出・藤原竜也主演)

全体像も知らないのに、細かいことをいつまでもつついていてもしょうがないよなあ、と思って蜷川ハムレットの残りを見た。
しかし・・・難しいよ!「ハムレット」!


 



ハムレットって弱々しい王子様かと思ってたんだけど。
藤原ハムレットは激しい。胸の中に溶岩をたぎらせて、それがバーーンと爆発したりドロドロと流れ出たり。そんなイメージ。
「若い」ってことなんでしょうかねえ。
でも爽やかな若さじゃないの。ドロドロと粘つく。
何しろ舞台を見るのもハムレットも初体験に近いので比べようがないんだけど、この重たい感情表現が日本人的だなーなんて思った。

藤原ハムレットの激しさに気を取られてストーリーが頭から飛んじゃってるところもあるので、福田恒存訳の「ハムレット」を読んで補完。
冒頭でハムレットは父の死と母の裏切りに対して煩悶してる。
文章で読むとやけに母親に固執してるふうに感じてしまうんだけど、舞台のハムレットではあまり気にならなかった。
藤原ハムレットの若さと、清廉な雰囲気からだろうか。
(今年彼が12年ぶりに演じた「ハムレット」のほうは、ガートルードに対してかなり近親相姦的な演出がなされているようだけれど。)
確かにハムレットの年齢から言えば、いつまで母親のことで悩んでるの?って感じだけど、藤原ハムレットは真っ直ぐで、生真面目で、「そうだね、君はそういうことで悩みに悩むタイプだよね」って納得してしまえたんだよね。
もう一つ、見た目からして彼が「少年」だっていうのもあるかも。



復讐劇のお約束として、「復讐をするものは狂気を装い周囲の者を欺く」んだそうだ。
でも、誰かに復讐をしようと思った時点で、その人物は演技ではない本当の「狂気」に捕らわれているのではないのか。
だって、オフィーリアの墓であんなに取り乱したのに、その後のホレイショーやオズリックとの会話だの、試合の前にレアティーズに許しを請う場面だの、「オフィーリアのことは?もういいの?」ってくらい触れられないし、ハムレットの心の動きが分からなくて凄く気持ち悪い!
なので、ハムレットが復讐を果たした時点まで、彼の心は狂気の内に存在していたのではないかと思うのだ。
そして、その狂気に捕らわれながらも、内面の奥深くで自分自身に向き合い、成長していったのでは(ちょっと無理矢理過ぎ・・・?)。
なぜなら、死に直面した時、彼は父が亡くなり母が裏切ったと思い悩んでいた時の彼ではなかったから。
その精神は成長し、国を導くべき自分と言うものを取り戻したのではないのか。
未熟な者が悩み、成長し、どう生きていくか、なにを選択していくべきか、そういったことが描かれているのが「ハムレット」なのか。
きっとそれはこの物語の一側面でしかないとは思うけど。


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2 Comment

無題

こんばんは。

ハムレット研究すすんでおられますねw
なかなか答えのでない課題ですよね。
答えは1つではない、オープンなのかも知れませんね。

藤原くんは見た目が少年なので〜
母親との関係が近親相姦ふうに描かれていた〜

なんだか私も最近、ハムレットはそういう話だったのかも、と思うことがあったので、
「やっぱりそう思ってた人がいたか?!」と思いながら読ませていただきました。

そう解釈すると彼の苦悩が行動が一気に納得できるんですもの・・・

このハムレット、日曜日の夜中からNHKでやるそうで、私も見たいと思いましたが録画できない家だからたぶん無理かなあ〜(笑)
Wintさんの感想聞けてラッキーでした。

無題

「夏休みの宿題」的なノリになってしまいました。
思いついたことをダラダラ書いているだけです。はずかしー。
何しろ初シェイクスピアですから。どこに取っかかりを見いだせば良いのかも分からなくて、気になったところを兎に角掘り起こしている感じです。
いつか「シェイクスピアって面白い~!」と感じられるようになればいいんですけど。まだその境地にはいたっていない・・・。

NHKでやるのは新しい方でしょうか。
私が見たのはyou tubeで、古い方でした。
オフィーリアを鈴木杏ちゃんがやってたの。






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