忍者ブログ

つらつらつれづれ

Home > ブログ > 映画・ドラマ・舞台

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

キングスマン




この時期忙しいもんでなかなか家から出られなくて「早く行かないと終わっちゃうよ!」とヤキモキしていたけど、ギリギリセーフで間に合った「キングスマン」。

原作・監督が「キック・アス」と同じ人ということで、「グロいかも・・・」とちょっと躊躇していたんですが杞憂でした。
面白かったねー!これは好きだなー。
確かにグロい描写はあるんだけど、それよりもおかしさが先になって全然気にならない。笑ったら不謹慎かな?・・・とは思っちゃったけど、でも面白いんだもん。悪ふざけのようでもあるけど、ここまで突き抜けてしまうともう爽やかささえ感じてしまう。こういうのがイギリスのブラック・ジョークなの?
「キック・アス」はグロい上に痛い描写が多くて見るのが苦痛だった。どうやら私的には「グロい」よりも「痛い」のがダメみたい。

「キック・アス」はしんどくてもう一度見ようとは思わないんだけど、ヒット・ガールのアクション・シーンは別だ。あそこだけは何度もリピートして見たくなる。
「キングスマン」でもやはりアクションが素晴らしかった。
教会でのハリーが格好いい・・・っていうとやっぱり不謹慎かしら、と思うんだけど格好いいものはしょうがない。あのシーンはワンショットで撮られているのかな?コリン・ファース凄いな~。
オジサンとか女の子とかの意外性のあるアクションって大好き。
ガゼルも格好良かった!


どうやら続編が作られるようだけど、日本が舞台になるシーンもあるとか。
コリン・ファースも再登場しそう。頭を撃たれた後、ハリーの死を確認するようなシーンがなかったから「もしかして生きてるんじゃない?」って思っていたので、もしそうなら嬉しい。
「キングスマン」を見た後、無性にコリン・ファースが見たくてたまらない。
「英国王のスピーチ」をレンタルしてこようかな。


ところで。
ジェイソン・ボーン『J.B』の名前は、ジェームズ・ボンド『J.B』のオマージュか何かかと思っていたけど、ジャック・バウアーも『J.B』なのは気がつかなかったわ~。
PR

ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う!




シャーロックと機長とバッチさんと、そしてマーティン好きのNのリクエストで「ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う!」を見ました。

いい年をした男達が、昔成し遂げられなかった12件のパブのハシゴを成功させるべく故郷へ帰るが、そこはいつの間にか異星人に乗っ取られていた!っていうね・・・。
ストーリーのあらすじは知っていたけれども。

ああ、サイモン・ペグって、大人になりきれないだらしない男がよく似合うなあ(茶碗を洗う)、マーティンのとってつけたような笑顔がナイスだわ~(テーブルを拭く)。
そして・・・コーヒーを入れてソファに腰を落ち着けたところでいきなりSFアクション映画になる。

本当にいきなりだな!
多分時間的にはここまでで全体の3分の1ほど。
なにか私見逃した!?
異星人が出るのは知ってたけど、こうなる前触れのようなもの・・・あったのか?片付けしてて見逃したの?
でもこのノリ嫌いじゃない。

やけにアクションの切れがいい。見ていてとても綺麗。酔っ払いのケンカなのに。
そこはかとなく「香港映画」の香りがするなあ・・・と思ったらジャッキー・チェンのスタントチーム出身のブラッドリー・ジェームス・アランという人がアクション演出を手がけていた。
「キック・アス」や最近では「キングスマン」でも活躍している人だ。

アクションはきっちりしているし、コメディ部分は笑わせてくれるし、好きだなコレ。
どんなに危機的状況に陥っても「パブで酒を呑む」ってことにこだわるゲイリーに笑ってしまう。
でも、笑いだけじゃないんだな。彼の両手首に巻かれた包帯が意味深だ。
幼なじみ達は自分の人生を歩んでいるというのに、ゲイリーだけはふらふらといつまでも酔っ払いのままだ。異星人の侵略がなく、12件のパブのハシゴが当初の予定通りに終わっていたらゲイリーはどうなっていたんだろう。
これって、ゆる~い映画の振りして本当はすごく深い内容なのだろうか・・・。

高次の生命体はその精神構造も完成され統一されたものだろう。それに比べて人間のバカなこと。ただ、その「バカ」っていうのは「多様性」と言い換えてもいいんじゃないのか。
すべてに「画一化」された異星人達と、地球人の「多様性」。どちらがタフかっていったらそりゃあねえ?おまけに「酔っ払い」だ。

そして、映画のラストは想像の斜め上を行く。
「あー、そうなの・・・?」「ひゃー!」とNと二人で感嘆の声がでてしまった。
でもこのノリ嫌いじゃない!面白かった!
ゲイリーが生き生きと、したたかに、ノリノリで生き延びているのがいいね!

ネットでの評判は賛否両論だけど、私はかなり好き。
後片付けしながらだったので、途中ちゃんと見てないところがあるからもう一回見ようっと。
これより「ホット・ファズ」の方が面白いって言われてたので今度はそれも借りてこよう。
「ホット・ファズ」と「フル・モンティ」は前から気になりつつなかなか手が出なかったんだよね~・・・。



・・・近所のレンタル店、「ホット・ファズ」がなかった・・・。



怪盗グルーのミニオン危機一発

ミニオンズかわいいな~。
可愛くて可愛くてどうしてくれようかってくらい可愛い。




「怪盗グルーのミニオン危機一発」が前作に続いてとても面白かった。
長女の恋にやきもきしたり、グルーのお父さんぶりが板に付いてきて微笑ましいったら。
そして今回はルーシーという女性とのラブストーリーもあって、ラストはなんとも『Happy』な気分!
このルーシーも魅力的。表情がくるくる変わって、明るくて、グルーの子供の頃のトラウマも消し去ってくれる(ここのシーン、笑いつつも小さな女の子の残酷さでグルーがどれだけ傷ついたかと思うと切なくなる・・・)。
絵柄がちょっと苦手だったし、子供向けだと思ってたけど、これは3Dで見れば良かったなー。失敗したー。

ああ!そしてミニオンズ!
きいろい~。かわいい~。相変わらずいいおしり~。
DVDには特典映像としてミニストーリーが3本入っているんだけど、どれも完成度が高い。
1本5分程度の長さなのに、おもしろさがぎゅーっと詰まってる。
ミニオンズのかわいさもギュギュ~っと詰まりに詰まって・・・ああ、かわいい!!
なんでそんなにかわいいのさ!


とにかく、キャラクター一人一人の表情・動きが生き生きしていて、コンピューターによるアニメ制作の技術の向上がめざましいなと改めて驚いてしまった。
手描きじゃなくなったら、独特の暖かみが出せなくなるんじゃないかと以前は思ってたけど杞憂だったね。
でも、デフォルメされたアニメのキャラクターではなく、CGで「人間」を描くと未だに違和感がある。
それ以外の映像は実写と見紛うばかりなのに。
短い時間ならなんとかなりそうだけど、2時間を越える映画となると全編CGはまだ無理っぽい。トム・クルーズにはますます頑張ってもらわないと。

怪盗グルーの月泥棒

You tubeでみた「バナナの歌(?)」にやられた。
頭の中でリピートが止まらない。



これは見ないわけにはいかないでしょう~!
というわけで、まずは第一作目の「怪盗グルーの月泥棒」を見ました。

ストーリーを全く知らなかったので油断してた。
ラストで喉の奥が痛くなる。
「悪党と子供」とくれば、どうなるかわかりきったことだろうに、全くのノーガード。お母さん、いい年してムスメの前で泣くところだった。

ところでこの主役の怪盗グルー、「悪党」と言ってるわりにボスとしてはとても優秀。
役に立ってるのか立ってないのかよく分からないミニオン達だが、彼らが失敗しても怒ったりしない。
けれど自分の失敗は潔く認め、ミニオン達に転職を勧めたりする。
そして驚くべきことに、目が一つとか二つとか、細長いのとか、多少の違いはあれど基本「黄色い変な生き物」のミニオン達を一人(匹?)ずつ識別している。
部下を把握することは上司としてとても大事なことで、そのことからもグルーの能力の高さがうかがい知れると思うのだ。
なかなかいないよ、こんな上司。





 本当はもっと
 ウジャウジャいます。
 これはごく一部。










    こんな顔ですが
    頼れる上司です。










最近、日本のアニメ界はつまんない。
モチロンすっごくおもしろいものもあるんだけど、子供も大人も関係なくワクワクドキドキできるものがなくなったと思う。
小難しかったり、説教臭いのは、大人が見るぶんにはいいけど、ちっちゃい子にはわかんないよ。
すごーく単純なストーリーでも、年齢に関係なく誰もが「ああ、おもしろかったね」って言えるものが他の国では沢山作られているのに。
日本の「マンガ」や「アニメ」で育った世代としては、今後のことを考えると残念でならないのだ。





「ケツ !」
「ケツ !」
「HAHAHAHAHA !」

  男子小学生か!!









ハムレット(蜷川幸雄演出・藤原竜也主演)

全体像も知らないのに、細かいことをいつまでもつついていてもしょうがないよなあ、と思って蜷川ハムレットの残りを見た。
しかし・・・難しいよ!「ハムレット」!


 



ハムレットって弱々しい王子様かと思ってたんだけど。
藤原ハムレットは激しい。胸の中に溶岩をたぎらせて、それがバーーンと爆発したりドロドロと流れ出たり。そんなイメージ。
「若い」ってことなんでしょうかねえ。
でも爽やかな若さじゃないの。ドロドロと粘つく。
何しろ舞台を見るのもハムレットも初体験に近いので比べようがないんだけど、この重たい感情表現が日本人的だなーなんて思った。

藤原ハムレットの激しさに気を取られてストーリーが頭から飛んじゃってるところもあるので、福田恒存訳の「ハムレット」を読んで補完。
冒頭でハムレットは父の死と母の裏切りに対して煩悶してる。
文章で読むとやけに母親に固執してるふうに感じてしまうんだけど、舞台のハムレットではあまり気にならなかった。
藤原ハムレットの若さと、清廉な雰囲気からだろうか。
(今年彼が12年ぶりに演じた「ハムレット」のほうは、ガートルードに対してかなり近親相姦的な演出がなされているようだけれど。)
確かにハムレットの年齢から言えば、いつまで母親のことで悩んでるの?って感じだけど、藤原ハムレットは真っ直ぐで、生真面目で、「そうだね、君はそういうことで悩みに悩むタイプだよね」って納得してしまえたんだよね。
もう一つ、見た目からして彼が「少年」だっていうのもあるかも。



復讐劇のお約束として、「復讐をするものは狂気を装い周囲の者を欺く」んだそうだ。
でも、誰かに復讐をしようと思った時点で、その人物は演技ではない本当の「狂気」に捕らわれているのではないのか。
だって、オフィーリアの墓であんなに取り乱したのに、その後のホレイショーやオズリックとの会話だの、試合の前にレアティーズに許しを請う場面だの、「オフィーリアのことは?もういいの?」ってくらい触れられないし、ハムレットの心の動きが分からなくて凄く気持ち悪い!
なので、ハムレットが復讐を果たした時点まで、彼の心は狂気の内に存在していたのではないかと思うのだ。
そして、その狂気に捕らわれながらも、内面の奥深くで自分自身に向き合い、成長していったのでは(ちょっと無理矢理過ぎ・・・?)。
なぜなら、死に直面した時、彼は父が亡くなり母が裏切ったと思い悩んでいた時の彼ではなかったから。
その精神は成長し、国を導くべき自分と言うものを取り戻したのではないのか。
未熟な者が悩み、成長し、どう生きていくか、なにを選択していくべきか、そういったことが描かれているのが「ハムレット」なのか。
きっとそれはこの物語の一側面でしかないとは思うけど。


PAGE TOP