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ハムレット 特別先行上映 2

感想・・・というか、思いついたことをダラダラと書きます。
なにしろセリフ聞いていないし。登場人物の感情に乗っかってイメージで見ていただけだし。感想を言えるほど理解できてないと思うし。

さて、冒頭のシーン。
黒い上着に顔を埋め悲しみに暮れるハムレットから舞台は始まる。
ああ、あれは死んだ先王・ハムレットのものだったのだな、華やかな服装をしている他の登場人物の中で一人喪服を着ていると描写されているのは、この形見の上着なのか・・・と思った瞬間、パチパチパチっ!と私の頭の中でバラバラだった情報がキレイに整理整頓される。
(うわー!この「ハムレット」分かりやすいじゃないか!と、ここだけでちょっと興奮する。)

この王子がどれだけ父王を愛していたか。尊敬していたか。
その父への深い愛情故に母に対する激しい怒りの気持ちがわき起こったのだと。叔父への憎悪もまた然り。
こんな父親に対するハムレットの思いは、原作の方にも彼のセリフの一部にちゃんと書かれていたのに全然理解してなかった自分にびっくりだ。
どんだけこの話に興味なかったの、私・・・。
とにかく、この冒頭のワンシーンが入るだけで、ものすごーく話がすっきりした(私が分かっていなかっただけかもしれないけどね)。

従来の「ハムレット」だと、息子の母親に対する(マザコン気味の)愛情が際立ってみえて、演出の仕方によってはかなりセクシャルな香りのする関係になっちゃってたけど、ベネレット版はそういうのがなかったと思う。まずベースにあるのは父への想いだ。
ベネレットもマザコン風になるのかな、ちょっとイヤだな、と思っていたので、この辺の流れは私としては満足。

それからもう一つよかったな、と思ったのがハムレットとオフィーリアの関係だ。
蜷川版でもテナント版でも、そして原作でも、この二人の仲がいいって描写が全然ないの!
いや、ないことはないけど、それはオフィーリアのセリフの中で出てくるだけで、二人が同じ舞台上にいる時はどうみても愛し合っているように思えないの!
だからオフィーリアの墓で、ハムレットが何を言おうが「ええ~・・・ホントにぃ~?」って気持ちになってしまってた。
冒頭のシーンで、父に対するハムレットの気持ちが補完されていたように、ハムレットとオフィーリアも、本編に邪魔にならないようにさりげなく二人が寄り添う場面を入れることで、お互いに相手を大事にしているのが伝わってきてとても良かった。
こういうシーンをいくつか入れるだけで、話が理解しやすくなっていたように思う。

で、以前書いたオフィーリアがハムレットに兵隊の衣装を着せるシーン。
さて。これは何か意味があったのか。全くないとは思えないんだよねえ。

思うにハムレットって孤独な王子だ。誰も彼のそばにいない。味方がいない。
ホレイショーは親友だけれども、彼はこの国の人間ではないし、いずれはどこかへ行ってしまう人なんだろう(ずーーーーっとリュックを背負っていたホレイショーを「スナフキンみたい・・・」と思って見てました)。
なら、ハムレットの支えとなり得るのはオフィーリアだけなんじゃないのか。
彼が狂気を装う、つまりおもちゃの兵隊の衣装を着ることを手助けしたオフィーリアに、ハムレットは何かしら期待はしなかったろうか。
なぜ、自分はこの衣装を着ねばならないのか。
その意味をオフィーリアに分かって欲しいとは思わなかっただろうか。
上着を着せかけられたハムレットが、オフィーリアに手を伸ばし、離れがたいそぶりを見せた・・・ような気がしたけれど。

そして、その気持ちは「尼寺へ行け!」とハムレットが発することに繋がったりしないかな、と思うのだ。
オフィーリアに手紙を突き返されて、拒絶されて、ハムレットの顔から一瞬表情が消えなかったか。何を言われたか理解できなくて。
ここで二人の思惑にズレができたように感じた。求めるハムレットと、それが何か理解できない、もしくはハムレットがそんなことを思っていることすら気がついていないオフィーリア。
そして狼狽し、動揺するハムレットがオフィーリアに投げかけるのが「尼寺へ行け!」のセリフ。・・・じゃないのかなあ。
この辺は字幕がついたら感じ方が変わるのかな。


今までいくつか「ハムレット」を見てきて思ったのは、登場人物の感情が連続してないところがあるってこと。そのために途中で置いてきぼりにされてしまう感じがした。
その点今回の「ハムレット」は自然な流れがあって、そういうところが「わかりやすい」って言われる所以ではないだろうか。

さらに続くんですよ・・・。だらっと。








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ハムレット 特別先行上映 1

難しいことは評論家が言えばいいのだ。
でも単純に一人の観客が「おもしろい!」って言うのも作品の評価として大事でしょ?
なので私は声を大にして言いたい。

ハムレット、おもしろいんだよー!
なんだよー全然つまらなくないよー!スゴいよー!
セリフが全然分からないのにおもしろいってどういうことだー!

舞台が終わった時、バービカンのお客さん達が拍手をするんだけれど、私も一緒に拍手したかった。
恥ずかしがらずにすれば良かったね。ちょっと後悔してる。


さて、時間ができたらもうちょっと感想みたいのを書きたいです。
たぶんつづく・・・はず。

ビル・ナイ

「パレーズ・エンド」の続きが気になっているけど、「ハムレット」があるから我慢してみてない。
なんたって字幕がないんだから予習をしておかないとね。

・・・なーんて思いつつ「ショーン・オブ・ザ・デッド」見ちゃった。「ターゲット」も見ちゃった。「銀河ヒッチハイク・ガイド」と「ホット・ファズ」もちょっぴり見ちゃった・・・。
だって「ハムレット」、難しくて頭が疲れちゃうんだよ~ぅ!


最近の我が家での映画鑑賞のキーとなっているのは「ベネディクト・カンバーバッチ」か「マーティン・フリーマン」だ。
少し前に見た「ワールズ・エンド」もマーティン目当て。
「ホット・ファズ」には少しだけ出演しているのは知っていたけど、「ショーン・オブ・ザ・デッド」は全く知らず。
サイモン・ペグ、ニック・フロスト、マーティン・フリーマンはイギリスのコメディでは一括りの扱いなんだろか。サイモン主演の映画にマーティンがゲスト出演するのはお約束なのかしら~。

このマーティンから派生した流れで何本か映画を見ていると、もう1人必ず見かける俳優さんがいる。
ビル・ナイだ。




この人の名前を初めて知ったのは「パイレーツ・オブ・カリビアン」でディヴィ・ジョーンズ役に決定した時。大きく報道されていたのを見て、大御所の俳優さんなんだな~くらいの印象だった。大御所で実力派で、滅多に映画にも出演しないんだろな~、なんて。

あれから数年、こんなに彼が出ている映画をみることになるとはおもわなんだ。
「パレードへようこそ」にも、田舎町で長年ゲイであることを隠して暮らしてきたって役どころで出演していたなあ。本当に、最近見た映画のビル・ナイ率が驚くほど高い。

ところで、英国人男性のスーツ姿っていうのはなぜあんなに素敵なのだろうか。ベネさんもそうだし、コリン・ファースも、そして今回はビル・ナイ。
ビルはちょっと猫背気味なんだけど、やっぱり背中がキレイ。指も長くてキレイ。
今までそんなにスーツが好きって思ったことないんだけどなあ。私がそういうものに惹かれるお年頃になってきたってことなのか。だんだんと脂ののった肉よりあっさりとした魚が美味しく感じられるようになってきたみたいな。


「ターゲット」はマーティンが出演しているから見たんだけど、ビル・ナイ演じる殺し屋ヴィクター・メイナードがそれはそれはチャーミングで!
高級なスーツを着こなし、立ち居振る舞いも上品で、でも少し神経質そう。仕事は淡々と速やかにこなす。そんな殺し屋が、詐欺師の女性に振り回されて、衝突して、恋してしまうことで、だんだん変化していく様がも~う可愛らしいったらない。

私が子供の頃には確実に存在しなかった「萌え」という単語。一体誰が最初に言い出したのか知らないけど、本当に凄い言葉だと思う。可愛らしいだの、愛おしいだの、いろんな感情がぎゅーっと濃縮されてジタバタしたくなっちゃう時、たった一言で表現できる便利な言葉だ。
勿論、たまたまコメディで彼を見る機会が多かっただけで、やはりビル・ナイは大御所の実力派英国人俳優なんだろうけど。だがしかし。
ああ、ヴィクター萌え。ビル・ナイ萌え。

この後の鑑賞予定に「ラブ・アクチュアリー」も控えているが、ここにもビル・ナイ。
ふふふ。楽しみ。





ハムレット 8

私が持っている「ハムレット」は新潮社文庫の福田恒在訳のもの。
亡霊が「父の頼みを忘れるな」と言い残し消え去った後の、ハムレットのセリフの一部にこう書かれている。
    『哀れなやつ、心配するな、このひっくりかえされた玩具箱のなかに、
            すこしでも記憶力の落ちつく余地のあるかぎり大丈夫だ。』
     
     Ay, thou poor ghost, while memory holds a seat In this distracted globe.

先に日本語訳のほうを読んでいたので「ひっくりかえされた玩具箱」は「toy box」とかそういった単語がくるのかなあと思っていた。
そうしたら原文では「distracted globe」だったので、かなりの意訳がされているのが分かってビックリ。少し調べてみたけど、「distracted globe」に「玩具箱」を連想させるような意味はない・・・と思う。多分。
普通に「混乱した頭」で良かったんじゃないですか、福田先生。と質問してみたいところだ。


しかし「玩具箱」と言えば、スチールだとかトレイラー等の動画で見られる「おもちゃの兵隊」を彷彿とさせるベネレットの衣装を連想してしまうのだけれど。
これは偶然なのか?それとも「distracted globe」には「玩具箱」的な意味があるの?かな?

それだけじゃなくて、亡霊が去って、ホレイショー達に今夜のことを口外しないよう誓わせるシーンで、ベネレットは階段の下から大きな箱を引っ張り出す。
コレを見た時はまだ原文を読んでいなかったので、ここで「あれ?玩具箱?」と思ったわけだけど、よく見ればこれは衣装箱って言った方が近いかな。





ひっくりかえされた玩具箱・・・ではなく衣装箱のようなものから取り出した上着を着せかけるのはオフィーリアなんだよねえ。
この衣装はベネレットの「狂気」を表しているんだと思うんだけど、オフィーリアが、ってところに意味はあるのかなあ。




「Words, words, words.」のシーン。

「ハムレット」の年齢は、最初は19才くらいでオフィーリアの墓のシーンあたりでは30才らしい。
この辺の「一気に年を取るハムレット」については諸説あるらしいが、私はあまり気にならない。人が感じる時間は人それぞれ違うと思っているので。
それよりも、最初の「19才」のほうがねえ。
ガートルードへのマザコン気味の愛情だとか、オフィーリアへの態度だとか、ワーワー言う割に行動に移せない不甲斐なさだとか、そういったものはハムレットがせいぜい16,17才くらいの男の子だったら納得がいくんだけどなあ。

なので、まるでおもちゃの兵隊のような格好を、ベネレットの「狂気」として具現化したのは、彼が未熟な子供の部分を持った男であるというのを観客により分かりやすくする演出なのかなと思う。
最初は帽子もかぶってキッチリ着込んでいた衣装も、心の成長とともに脱いでいく・・とかね。
あくまでも断片をみた限りの予想ですけども。

この辺の衣装の変化とベネレットの内面の変化に注目して鑑賞したい・・・と思っていますが、集中力が続くかどうか。




パレーズ・エンド 1

「ハムレット」が終わってからゆっくり見ましょう・・・と思っていたけれど、Gyaoで第1話見ちゃった。含み綿。
何度も何度も思うのはイギリスの風景の綺麗なこと。そんな中で繰り広げられるラブストーリー、続きが気になるわあ・・・。含み綿。
これは歴史的背景とか、宗教的なものとか、その辺もちょっと理解しておいた方がよさげですね。

どこまでも紳士的なクリストファーに苛立つ奔放なシルヴィアも理解できないではないし、お互い惹かれあってしまうクリストファーとヴァレンタインの気持ちも分かる。これは誰に感情移入してみればいいのだ。
もう!続きが気になるってば!

でもさ。これから公開される「ブラック・スキャンダル」でのベネさんも顔がふっくりしているけど、あれはとても自然なのに・・・クリストファーのほっぺが気になる。口の中に何入れてるの・・・。
クリストファーは太っている人なんだってどこかで読んだ気がするけど、もうちょっと自然にならなかったのか。含み綿。


ネットレンタルで続きを申し込みました~!
はやくみたいな。
ああ、でも、ハムレットがおざなりに・・・。



帽子ベネさんが珍しかったので。
あと、含み綿があまり気にならなかった画像を選んじゃったわ。
ここのゴルフシーンにダグラスもいたね?顔を見てもすぐには分からなかったけど声がダグラスだった~。

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